じゃ、今日はブロックの続きで、ヒス束。
前にも書いたけど、ヒス束は左脚から電気信号が伝導する。だから、V1では最初にR波で、V6ではQ波なわけだね。
じゃ、右脚がブロックされてたらどうなるのか?
当然、最初は左脚から信号が来るので、最初は一緒。そして、次に正常な場合は右心室が収縮を始めるけれども、左心室のほうが大きいので、左心室の信号のほうをEKGは読み取るわけだったよね。だから、たとえ右脚がブロックされてても、ここは特に違いはない。だから、V1はそのまま、グイっと下向きS波で、V6は上向きR波が出てくる。
問題はこの後。本来ならば、右脚からの信号で左右の心室が同じ時期に収縮を終えて、リラックスするんだけれども、右脚がちゃんと働いていないということは、右心室はまだ、収縮していない、ということ。つまり、左脚が左心室を収縮させたころに、右心室に信号が行く。(収縮すると、一定時間、収縮できない時間があるのから、それがこの奇妙な現象を通常防いでいる。)
だから、V1には再びR波が現れ、V6には、大きなS波が現れる。このV1のRSR群が右脚ブロックの特徴である。でも、その大きさが120以下だったら、多分、正常の範囲。
では、次に左脚ブロック・・・
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何回も言うけど、正常な場合、左脚から信号は拡がる。だから、左脚に異常があれば、どうなるか?当然、右脚から拡がる。
だから、V1は下向きQ波から始まり、V6は上向きR波から始まる。これ、正常な場合の逆だよね?
で、そのまま、右脚から(心室隔壁を通って)右心室の壁へと拡がって行くから、V1今度は上向きR波になる。このとき、左心室にはちょっと遅れるので、その瞬間、V6は右心室へ行く信号のために、下向きになっちゃう。
後は当然、右心室から左心室へ信号は広がっていくので、上記の理由で、右心室からは大量の信号が左心室へ。つまり、V1には大きなS波が出て、V6には再びR波が現れる。
左脚ブロックのときには横側の誘導線( I 、V2、V5、V6かな?)にT波が逆向きに出る。(通常、上向き)。でも、なんでだろう?
そこで軽くT波についてメモを残しておこうかな。
T波は単純に心筋がリラックスするときに出るものなんだけれども、このときの電気信号はP波やQRS群とは逆の属性を持ってると考えればいい。(例えるならば、P波等の信号は正で、T波は負である、みたいな。)だから、T波の信号が誘導線と同じ方向に広がるならば、EKGは下向きになるはずだよね?でも、同じ方向に拡がるものじゃなくて、この電気信号は戻っていくものなんだね。つまり、T波は属性が逆向きなだけじゃなくて、方向も逆向き、だから、逆の逆でEKGは上向きになるってわけ。その証拠に aVr なんて、T波は通常、下向きでしょ?(属性は逆、でも、方向は同じ。)
あと、横側の誘導線はどこを見てるのかっていうと、基本的に左心室だよね?そして、左脚がブロックされているってことは、通常のT波の信号の通り道は通れない。違う方向を通って行くことになるわけ。いわば、Uターンをせずに、そのままぐるっと回っていく・・・と考えればいい。つまり、逆属性の信号が同じ方向に広がっていく、だから、下向きT波になる・・・って感じ。
本当は、左脚ブロックの前面と後面(と日本語で言っていいものか?)まで書きたかったけど、今日はココまで。
では、最後のまとめ
日本語では、V1だけを見て、120よりも大きいQRSで上向き、右脚!でうんたらかんたらのさしすせそ、だとか言ってるようだ。なんでもいいけど。
RSR、M字開脚を探せw それが右側(V1〜3)にあるなら、右脚ブロック。(特にV1に注意)
左側なら(V4〜6)なら、左脚ブロック。(特にV6)。逆側に出るはずのW字は出ないことも多いから、それはあてにしないほうがいい。
さ、今日からはEKGを読むときにV1とV6にM字があるかどうかも確認するんだぞ!
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